漫才って実は再現可能な高等技術だよね

日常

僕と他の講師との会話の一部です。

講師A「日本人は間接的な表現を好むって一般的に言われるよね。だから空気を読むみたいなことが学校とかでも要求されるのかな。空気を読む力って後天的に身につけられるものなのかな?」

「立ち回りの公式はそれなりにある気はしますね。いや、やっぱわかんないですけどね。そういうの専門ではないので(笑)でも、笑いのとりかたもある種技術だと思うんですよ。僕お笑いみるの好きなので結構感じるんですよね。笑いの取り方って再現性のある技術に近いって。もちろんセンスの部分はあるんですけど、『うまい!』ってテンション上がる瞬間もありますね。構成とか表現とかに技術や知識が入っていて、論理が通っている感覚に近い部分が多々あります。」

講師A「いやー、僕はお笑いみないからわかんないなぁ(笑)偏見であることはわかってはいるんだけど、ただ『あははー』って時間を無為に過ごしているように感じてしまうんだよね。でも技術に近いとかそういう視点からお笑いをみれるなら面白いかもしれない。」

「お笑いの笑いも2種類あると思ってます。ハリウッドザコシショウみたいな『バカ』をやるタイプと麒麟の川島みたいな「知的」なタイプと。もちろんザコシがなぜ面白いのか、というのも理由があるとは思います。まっちゃん(ダウンタウン松本)とかやと言語化できるかもしれませんね。講師Aが好きそうな漫才ありますよ。例えば2021年のM-1グランプリ敗者復活戦の金属バットの掴み(『旗揚げ』)は知的な笑いですよ(笑)みます?講師Bもみましょうよ(笑)」

講師B「私もお笑い好きなのでずっと聞き耳立ててました(笑)」

ー鑑賞ー

「どうでした?」

講師A「確かにこれは好きだわ(笑)なるほどね(笑)」

講師B「いや、ほんとに漫才でも『うまいなー』って思うコンビいますよ。ナイツとかもうまいですよね。IPPONグランプリだと分かりやすく『うまいな』って思えるのでいいと思いますよ。」

「IPPONグランプリも面白いですね。確かに知性が垣間見える笑いですよね。多くの芸人さんが言ってますけど、『笑える間』みたいなものがあるんですよね。他にもおそらく笑いの基本公式があったりするようです。バカリズムが言ってたんですが、IPPONグランプリの大喜利だと『写真で一言ルーレット』の場合はまず第一に『みんなが目に付くもの』は選択肢から外すそうです。他にも何枚か解答を書いて、その場のタイミングによって最適解が変わるので毎回数枚から選んで出しているということをしているようです。」

講師A「頭を使ってロジカルに笑いをとるってことが可能なんやね。そう思うと高等技術だよねやっぱり。簡単にできないからお笑い芸人という職業があって、売れる人と売れない人がうまれるんだもんね。」

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