日時:2月10日(土) 16:00〜17:00
場所:GOALOOK学習塾
講師:吉田健太
所属:京都大学 経済学部 三回生
「経済経営学」から広がる新しい白熱教室がやってきます!
身近な製品が生まれるプロセスを学ぶ今回の教室では、「アイデア思考」にフォーカスします。
アイデア思考は問題解決やイノベーションの手法で、創造性を養うひとつのきっかけになります。
ユーザーのニーズを重視し、共感や観察を通じて問題を理解し、柔軟で協力的なアプローチで新しいアイデアを生み出すこと。
これは果たして特別な技術なのでしょうか?
どう表現したら商品を買ってくれるのか。
理論や数式を使わない、現実社会に応用される経済学の側面をお見せします。
身近な商品が生み出されるプロセスを学んで、考えて、経済経営学の面白さを体感してみましょう!
講義構成
相手の目的を考える
新商品を作るとき、まず考えるのは相手の目的です。
例をいくつか挙げてみましょう。
数百年前、ある人のもとに「足の速い馬をくれ」と尋ねてきた人がいました。
さて、この人はなぜ足の速い馬が欲しかったのでしょうか?
「早い交通手段が必要だったから」と考えられます。
こうして、自動車が産まれたと言われています。
相手の目的を考えるプロセスがなければ人々は馬を用い続け、今では当たり前の交通手段の自動車も産まれなかったというわけですね。
現代ではどうでしょうか。
ある工具店に「電動のドリルが欲しい」というお客さんが来ました。
先ほどと同様に考えてみましょう。
この方はどういう目的でドリルを求めていたのでしょうか?
おそらく「何かに穴を開けたかった」のでしょう。
この目的から考えて産まれた新商品が「穴の開いた板」などです。
モノを売るのではなく、その先の需要を満たすことを考えることで新商品が産まれる訳ですね。
使う状況を考える
さて、今までで新しい商品を開発する思考を体験してもらいました。
では次に、既製品を売る場合を考えてみましょう。
食品などを低温に保ち長持ちさせる冷蔵庫。
現代の日本では必須の電化製品ですね。
では、ものすごく寒い地域に冷蔵庫を売るにはどうしたらよいでしょうか?
実際に寒冷地域に住んでいる人の気持ちになってみましょう。
手に入れた食品を外で保管するとどうなるか?
気付けばカチコチに凍ってしまいますね。
かといって家の中に置いておくと長持ちはしないわけです。
つまり、外よりも暖かく家の中より冷たく、食品を適温に保持するのに使えるわけなんです。
いわば冷蔵庫ならぬ「温蔵庫」的使い道が見つかりました。
寒すぎることから切り口を変えることで逆転の発想から冷蔵庫が必要になるのですね。
いざ実践!
今回の白熱教室では「紙皿・紙コップ・カレンダー」をテーマに参加者に新商品を実際に開発するプロセスを体感してもらいました!
まずは紙皿・紙コップ・カレンダーを使う相手の目的、使う状況を考えていきます。
紙皿使う人の目的・状況は?
「持ち運びをしたい」
「汚れたものを捨てたい」
「外で何か食べるときに使いたい」
などなど…
その目的や状況に沿ったアイデアを実際に形にしてみます。
紙コップを使っている人が抱えている問題
「捨てるときにかさばる」
を解決するには?
最後には各グループで発表を行いました。
どのグループからもそれぞれ独創的な課題や問題点を解決する新商品がうまれました!
まとめ
新しい商品を生み出すプロセスの体験をすることの出来る貴重な機会となりました。
身近な物でも着眼点を変えることで新商品を生み出せるという新たな視点の獲得に繋がったことと思います。
吉田先生、ありがとうございました!
今までの白熱教室はこちらから。
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