株とは何か?〜錬金術的なシステムを理解する〜

—編集中—

概要

日時:2022/7/16/土/17:00〜18:00

場所:GOALOOK学習塾

   講師:花川 拓生さん

   GOALOOK 学習塾講師

   所属:京都大学 法学部

今回取り扱うテーマは「株」についてです。今回の授業では、前半ではあまりしっかり把握していない株の細かなシステムについて、後半ではそのシステムを理解した上で、実際に投資を体験してみました。株とは、資本主義社会の代名詞と呼ばれる株式会社と密接に関わっているものであり、資本主義社会を生きている私たちとは、切っても切り離せない関係になっています。

しかし多くの人は株のことを深く細く理解しているかと言われると、そうとは言えないでしょう。

実際に学校教育でも、株についての教育が行われるようになってきています。今回はそんな「金が金をうむ」株のシステムについて、株について最近興味を持っている花川先生に語っていただきました。/h

講義構成

株のシステム

会社の設立や事業の拡大をする際に大金が必要となりますよね。

そんな時にお金を集める方法は二つあります。

それは、借金と今回のテーマである、株式です。

株式を使ってお金を出してもらうために、会社が株を買ってくれた人に「分け前」をあげることで、お金を出してもらうのが株式の簡単なシステムです。

実際には会社と株を買ってくれた人の間に証券会社(SBI証券や楽天証券)が入ることが多いです。

証券会社が間に入ってくることで、株を買う側の人としてはわざわざ会社までお金を持っていく必要が省けますし、会社としてもわざわざ会社まで持って来られるよりも証券会社を通して受け取ることで素早くお金を集めることができます。

では、なぜ株を買う人は会社にお金を出して、株を買ってくれるのでしょうか?

またその時に得られる「分け前」には実際にはどのようなものがあるのでしょうか?

株を買う目的とは

株を買う人側にも何か利益がないと、株を買ってくれませんよね。

その利益が「分け前」なんでしょうが、実際にはどのような仕組みでどのような種類、どのように利益が出るのでしょうか。

その「分け前」は大きく3つに分けることができます。

・配当

企業の利益から一定の割合・タイミングで株式に還元されます。

・売却益

株を売ることで得られる利益のこと。

例えば、株を7月20日に2万円で購入し、7月22日に3万5000円で売却をしたら、1万5000円の利益を得るということ。

・優待

各企業が行う、株を購入した人へ行う独自のサービス。例えば、オリエンタルランド(東京ディズニーリゾートの運営企業)の優待はディズニーの1日パスなど。

借金と株式の違いとは

借金との違いについて。

  借金(デッド・ファイナンス)は必ず返さなくてはいけない。

  株式(エクイティ・ファイナンス)は返さなくていい。しかし、経営参加させないと

 いけない。

つまりは、借金ではお金を必ず返さなくてはいけません。(この時に必ず金利というものをつけて返さなくてはいけないのですが,,)

株式はそのお金を返さなくて良いが、その代わり経営参加をさせなくてはいけない。また、利益の「分け前」を与えなくてはいけないということです。

投資を実際に体験してみよう。

株式のシステムを把握したところで、実際の株価の変動を参考に投資のシュミレーションを行いました。ここで重要なことは、投資にはスタイルがあるということです。

長期的な投資のスタイルではファンダメンタルズ分析を用いて投資を行う。

短期的な投資はスタイルではテクニカル分析を用いて投資を行う。

長期的な投資とは、長い目で見たときに利益を得ることができるようにという投資の仕方であり、短期的な投資は短い年月で利益を得られるようにする投資の仕方。

また、ファンダメンタルズ分析とは、投資先の企業について「将来性はどうか」「収益力はあるか」といった企業価値を測る方法であり、これによって業績不振の会社や倒産直前の会社に投資することを避けることができます。

一方、テクニカル分析は過去の値動きをチャートで表して、そこからトレンドやパターンなどを把握し、今後の株価動向を予測するという方法です。

今回行ったシュミレーションはテクニカル分析を用いて行いました。予算1000万円で行いました。

まとめ

少し難しく感じてしまう、株式のシステムについてわかりやすく解説していただきました。

実際にどのような仕組みで動いているのかという理論的な部分から、実際に投資をシュミレーションするという実践的なことまで、解説していただきました。

株式を実際に行う際には、大金が必要不可欠なのでなかなか身近には感じられず、細かいシステムを深く知らなかったのですが、今回の授業では大まかなシステム、流れから投資をしてみることで、実践的なことまで学びました。

株式と深く触れ合うことで、実際の株式に興味が湧いた人もいるのではないでしょうか。

また、この授業を受けて僕だったらどんな会社の株を購入するだろうか?と考えるのが楽しくなりました。僕だったら、自動運転の車を一番早く開発した企業が一番、株価が上がると思うのでトヨタやGoogle、インテル、テスラなどの開発事業をおこなっている会社やその下請け企業(自動運転車に搭載されている人を認識するカメラを開発している会社等)を少しずつたくさん買いたいなと思いました。花川先生ありがとうございました。

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